韓国政権引き継ぎ委「原発稼働率の引き上げ必要」 原子力安全委から報告
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2022.03.25 17:02
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会は25日、原子力安全委員会から業務報告を受けた。引き継ぎ委の元壱喜(ウォン・イルヒ)首席副報道官は報告後、引き継ぎ委員の間で原発稼働率(設備利用率)の引き上げが必要だとの共通認識があったと明らかにした。引き上げの具体的な数値までは扱われなかったと伝えている。
尹氏は文在寅(ムン・ジェイン)大統領が推し進めてきた脱原発の撤回を掲げ、新ハヌル原発3、4号機の建設再開、原発稼働率の引き上げを公約としてきた。現在70%台となっている国内の稼働率を高め、これによって電気料金の値上げを抑えるというのが尹氏の構想だ。
引き継ぎ委は業務報告で、文在寅政権下で原子力安全委が「政治的・理念的」な意思決定を行い、国民を不安にさせたと批判した。脱原発政策に合わせて原発稼働率を下げ、原発の建設を中断させたとの指摘だ。報道資料で原子力安全委に対し、新政権の路線に合わせて生まれ変わるよう求めた。
引き継ぎ委は24日に行われた産業通商資源部からの業務報告でも、新ハヌル原発3、4号機の建設再開を急ぐよう求め、同部も原発政策を立て直すと表明した。
tnak51@yna.co.kr
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