文大統領 オミクロン頭打ちも「もう少し協力を」=ワクチン接種など要請
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、青瓦台(大統領府)で開かれた首席秘書官・補佐官会議で、新型コロナウイルス変異株のオミクロン株の流行がピークを過ぎて少しずつ減り始めているとし、「幸いなことにこれまで医療体制は大きくぐらつくことなく安定的に維持され、重症化率や死亡率も大幅に低くなった」と評価した。
また「特に重症患者数は当初の懸念に比べれば、はるかに安定的に管理されている。国民の協力により成し遂げた高いワクチン接種率のおかげ」と述べた。
さらに「重症患者の管理を中心に検査体系や医療体系を迅速に改編し、医療対応の余力を最大限確保した結果」と説明した。
文大統領は「しかしまだ峠を越えたわけではない。感染者の減少傾向が明確に表れるまで時間が必要で感染者が減っても重症患者と死亡者は当分増加する可能性がある」と指摘した。
また政府は医療崩壊を招かないよう、重症患者数と死亡者数を抑制することに特に努力するとした上で、国民に向け「大変でももう少し協力してほしい」と呼び掛けた。
また政府は防疫措置を緩和しているが、これは防疫を強制から自律的な管理に段階的に切り替えるものであり、各自が責任感を高めてこそ、効果が上がると説明した。
ワクチン接種については、「1回目と2回目の接種率は非常に高いが、3回目の接種率は最近停滞している」とし、「5~12歳の児童への接種もまもなく始まる。政府が接種を推奨する理由は、(ワクチン)副作用の危険より感染した時のリスクがはるかに大きいため」と強調した。
また「接種するメリットがはるかに大きいという事実は世界でも認められ、医学的に十分に証明された。全ての人たちの安全のために積極的な協力をお願いする」とし、政府は日常生活を取り戻すことができるよう全力を尽くすと話した。
yugiri@yna.co.kr