韓国首相が「K防疫」失敗論に反論 「国民に対する侮辱」
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2022.03.29 14:45
【ソウル聯合ニュース】韓国の金富謙(キム・ブギョム)首相は29日、新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染の広がりを受けて韓国のコロナ対策「K防疫」が失敗したとする批判が出ていることについて、「国民に対する侮辱だ」と反論した。ソウル市内で開かれた「商工の日」記念式典で語った。
金氏は「今は感染者数が世界で最も多いが、それはどの国も経験すること。韓国は感染の拡大が最も遅く来た」と説明。「感染拡大のペースを世界で最も遅らせたため、死亡率が他国の10分の1だ」と指摘した。そのうえで、「足元の感染者数だけを見て『防疫の失敗』などと言うことは国民を侮辱するもの。容認できない」と述べた。
さらに、2年以上のコロナとの闘いで韓国経済が止まったりロックダウン(都市封鎖)したりしたことはなかったとし、逆にコロナ禍でも韓国の工場は操業が止まらないという理由で製造業のリショアリング(生産の国内回帰)も起きたと指摘。「われわれが防疫に失敗していたとすれば、こんなことはあり得たか」と問い返した。
tnak51@yna.co.kr
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