大統領府を開放へ　Ｋ―ＰＯＰ公演など文化空間に＝韓国政権引き継ぎ委

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会は大統領執務室を青瓦台（大統領府）から国防部庁舎に移転し、青瓦台を文化空間として活用する案を検討している。

　同委員会の関係者は聯合ニュースに対し、「青瓦台を（市民に）完全に開放し、新しくする」として、「Ｋ―ＰＯＰと伝統音楽の合同公演のような文化行事が行われるようにする」と明らかにした。

　同委員会は青瓦台の野外空間を公演・展示・スポーツ空間として活用する方針だ。散策路も設ける。青瓦台の主な施設は保存しながら開放する案を検討している。

　歴代大統領を取り巻いた出来事などを生々しく伝える体験館「リアル現代史（仮称）」も設ける方針だ。

　文化体育観光部の韓国文化観光研究院は、青瓦台を国民に開放すれば１年間に２０００億ウォン（約２００億円）の経済効果が見込めると報告した。

　同委員会は訪韓外国人観光客の年間３０００万人達成にも貢献できると期待している。文化体育観光部によると、２０１９年に１７５０万人に上った外国人観光客は新型コロナウイルスの感染拡大で２０年に２５２万人、昨年に９７万人と急減した。

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