韓米日制服組トップが1年ぶり会談 協力の重要性を確認
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)による挑発を再開したなか、韓米日3カ国の制服組トップが31日、約1年ぶりに対面で会談し、安保の懸案を話し合った。
韓国軍合同参謀本部によると、元仁哲(ウォン・インチョル)合同参謀本部議長は日本時間のこの日午前、米ハワイで米国のミリー統合参謀本部議長、日本の山崎幸二統合幕僚長と会談した。
3カ国は会談後に共同で発表した報道資料で、「朝鮮半島と域内の安保状況、域内の安保への挑戦、韓国と日本を守るという米国の確固たる公約について議論し、韓米日3カ国の緊密な連携と協力により域内の安保を強固にしていく努力が非常に重要だということで認識が一致した」と発表した。
北朝鮮がICBMを発射し、核実験場を復旧する動きを見せるなか、3カ国の協力策なども議論されたもようだ。
報道資料は「自由で開かれたインド太平洋地域の平和と安定を促進し、安保協力を拡大するための一環として多国間協力や(軍事)訓練についても幅広く意見交換し、このための3カ国の協力も強化することを決めた」と伝えた。
3カ国の制服組トップによる会談は、2010年からテレビ会議や対面で毎年1~2回ずつ開催されている。この日の会談は、昨年4月に対面で実施されて以来約1年ぶりとなる。
一部メディアはこのほど、米国と日本政府が韓米日の高官級協議で3カ国による朝鮮半島海域での軍事訓練を提案したが、文在寅(ムン・ジェイン)政権が同意しなかったと報じた。この日の会談で日本側が3カ国間の軍事協力の必要性に言及したかも注目される。
韓国軍合同参謀本部の関係者は記者団に対し、3カ国の軍事協力が議題に挙がったかについて、詳しい内容は3カ国間の合意により公開されないとした上で「多国間の安保協力は(会談のたびに)いつも行う原則的なレベルの話で、多国間協力は『訓練』を直接的に指すものではない」と一線を画した。
韓国国防部の関係者も、3カ国の軍事協力の可能性について「韓米日間の安保協力は行われており、中断していない」としながら、軍事訓練に関する議論は行われていないと強調した。
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