大統領執務室移転巡る実務協議「円満終了」 今週の閣議決定は不透明=韓国
記事一覧
2022.04.03 11:56
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が推進する大統領執務室の移転を巡り、政府と尹氏側の実務協議が円満に終了したことが3日分かった。
ソウル市内の青瓦台(大統領府)から同市竜山区にある国防部庁舎への大統領執務室移転を巡り、双方は尹氏側が要求した496億ウォン(約50億円)のうち300億ウォン台の予備費を第1次分として執行することで一致。企画財政部の最終決定を待っている状態だ。
執務室移転に関するタスクフォース(TF)の関係者は3日、「実務協議は大きな意見の相違なく順調に終わった」と明らかにし、青瓦台が承認すれば5日の閣議で議決が可能だとの見通しを示した。
ただ、閣議で300億ウォン台の予備費が全額承認されるかは不透明だ。減額される可能性のほか、上程すらされないとの見方もある。
承認の鍵を握る青瓦台は移転計画について、「綿密な」検討を終えるまでは承認の可否は予断できないとの立場を示している。
TF関係者によると、5日に予算が閣議決定されたとしても、尹氏が大統領に就任する5月10日から新たな執務室を使うのは難しい状況だ。
一方、TFは今週中に大統領執務室移転に関するホームページを開設する。移転後の青瓦台の活用方法について国民からアイデアを募る。新たな大統領執務室の名前も公募する計画だ。
青瓦台は尹氏の就任と同時に市民に開放される計画だ。事前予約なしに誰でも訪れることが可能になるという。
ikasumi@yna.co.kr