「済州四・三事件」から７４年　「犠牲者・遺族の名誉回復へ努力」＝韓国次期大統領

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）次期大統領は「済州島四・三事件」から丸７４年の３日、南部・済州の四・三平和公園で開催された犠牲者追悼式に出席し、「犠牲者と遺族の名誉回復のために努力する」と追悼の辞を述べた。

　四・三事件は米軍政の支配下にあった１９４８年４月３日、朝鮮半島の南側だけでの総選挙実施は南北分断を固定化するとして反対した済州島の島民らが武装蜂起し、軍や警察が鎮圧を名目に多くの島民を虐殺した事件。

　尹氏は「四・三（事件）の痛みを治癒し、傷を癒すことは事件を記憶するわれわれの責任であり、和解と共生、そして未来に向かって進むための大韓民国の役割だ」と述べた。

　国民とともに無実の犠牲者をしのび、痛みを分かち合うことは自由と人権という普遍的価値を求める自由民主主義国家の当然の義務だとし、「過去の悲劇を繰り返さないという意志は７４年が過ぎた今日この場所でも受け継がれ、これからも受け継がれていくだろう」と語った。

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