韓米の北朝鮮担当高官が会談 制裁強化含め強力な対応確認
【ワシントン聯合ニュース】韓国外交部で北朝鮮問題を担当する魯圭悳(ノ・ギュドク)朝鮮半島平和交渉本部長と米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表が4日(現地時間)にワシントンで会談し、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験をはじめとする武力挑発に対し国連安全保障理事会の制裁強化を含め強力な対応を取るとの立場を確認した。
キム氏は会談終了後に記者団に対し、ICBMを含む北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する立場を改めて確認したとし、弾道ミサイル発射が複数の安保理決議に違反すると指摘した。
そのうえで北朝鮮の挑発行為に対し断固たる対応を取り連携しなければならないとし、「われわれは緊張を高める北朝鮮の行為に対し、安保理の強力な対応の重要性に同意した」と述べた。
米国は、北朝鮮が先月「火星17」と主張するICBMの発射を強行し、2018年に自ら宣言した核実験とICBM発射のモラトリアム(一時停止)を破ったことを受け、追加制裁を発表し、強力に対応する立場を示してきた。
キム氏は新たな安保理制裁決議採択を目指す考えを示しながらも、外交の扉は開かれているとし、北朝鮮が非核化という共同の目標に向けた交渉で対話を選択することも可能だと述べた。
また、魯氏の招きで近く訪韓する予定だとしたうえで、魯氏はもちろん尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会と協議することも期待していると語った。
魯氏はキム氏との会談について「北の挑発に対し断固たる対応をとることが重要だとの共通の立場を改めて確認した。3月24日の北のICBM発射は多数の安保理決議に違反しており、新たな決議採択の推進を含め強力な措置を進める必要があるとの意見で一致した」と説明した。
また「韓米は朝鮮半島の状況を安定的に管理するための努力も続けていくことで一致した。米国が北との対話に開かれた立場であることを再確認した。北に関与していくための努力も続けていく」と述べた。
hjc@yna.co.kr