サムスン電子の営業益50%増 売上高は過去最高=1~3月期
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が7日発表した2022年1~3月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は14兆1000億ウォン(約1兆4290億円)で前年同期比50.3%増加した。売上高は同17.8%増の77兆ウォンで、四半期として過去最高を記録した。新型コロナウイルス流行の長期化、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原材料高、世界的なサプライチェーン(供給網)危機などの悪材料が重なる中でも好業績を収めた。
証券業界は営業利益13兆ウォン、売上高75兆2000億ウォンと予測していたが、いずれも上回った。
事業部門別の業績は後日公表されるが、スマートフォン(スマホ)新製品の販売好調や半導体事業の堅調が好業績につながったと分析されている。
証券業界は、同社の情報通信・モバイル部門の営業利益が前期比55.8%増の4兆1500億ウォン、売上高は同15.3%増の33兆3800億ウォン程度になったと推定している。
今年2月に発売したスマホ新製品の「ギャラクシーS22」シリーズは、世界70カ国・地域での予約受け付け台数が前モデルの2倍以上に上るヒットとなった。韓国でも、発売から6週間で販売100万台を目前にしている。100万台達成までの期間は前モデルより2週間早い。
半導体部門も堅調だったようだ。業界関係者は、一時的にデータを保存する半導体メモリー、DRAM価格の下落傾向が続いたものの、サムスン電子はサーバー、モバイル機器、グラフィックス向けの先端製品と高付加価値製品のウエートを高めたことで比較的優秀な業績を収めたと分析している。1~3月期の半導体部門の営業利益は約8兆ウォン、売上高は約25兆ウォンと推定されている。
テレビなど家電部門は前期に比べると業績が下がったようだが、高価格製品を中心とした市場の攻略で善戦したとみられている。
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