2月の経常黒字64.2億ドルに縮小 輸入額急増が響く=韓国
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2022.04.08 09:27
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が8日発表した国際収支(速報値)によると、2月の経常収支は64億2000万ドル(約7970億円)の黒字だった。2020年5月以降22カ月連続の黒字ながら、前年同月(80億6000万ドル)に比べると16億4000万ドル少ない。原油や原材料などの価格高騰により輸入額が膨らんだため。
2月の商品収支(貿易収支に相当)の黒字は前年同月(58億6000万ドル)から15億9000万ドル減り、42億7000万ドルにとどまった。輸出額(538億7000万ドル)は石油製品や半導体などの輸出が堅調なことから19.1%増加したが、輸入額(496億ドル)の増加率が25.9%と輸出の伸びを上回った。中でも原材料の輸入額(通関ベース)が36.7%急増。石炭の増加率は171.7%、石油製品は67.1%、原油は63.3%に上った。
サービス収支は5億7000万ドルの黒字で、前年同月(1億8000万ドル)から3億9000万ドル増えた。
このうち、輸送収支の黒字が19億ドルと前年同月(7億3000万ドル)から大幅に拡大した。船舶コンテナの運賃指数が急上昇しており、国際貨物収入が43億5000万ドルに増加したため。
一方、韓国からの海外旅行が徐々に増え始め、旅行収支の赤字額は4億5000万ドルと、前年同月(3億4000万ドル)を上回った。
給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は17億1000万ドルの黒字だった。外国企業への配当金支払いが増えた影響で、前年同月より5億8000万ドル少なかった。
mgk1202@yna.co.kr