首脳会談の早期開催で米と認識一致 韓国次期政権の訪米代表団
【ワシントン聯合ニュース】訪米している尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国次期大統領の「政策協議代表団」は7日、ワシントンで開いた韓国人記者向けの会見で、韓米同盟の重要性を認識し、厳しい朝鮮半島情勢に共同で対応するため、韓米首脳会談を早期に開催する必要性について米側と意見を交わしたと明らかにした。代表団の団長を務める朴振(パク・ジン)国会議員は、首脳会談の時期と具体的な内容は外交チャンネルで協議予定だとし、早期の会談開催の必要性を韓米とも認識していると伝えた。
朴氏は5月10日の尹氏の大統領就任式について、「韓米同盟の重要性を勘案し、米側の高官級が出席するものと期待している」と述べた。
代表団は3日に訪米。ホワイトハウス、国務省、国防総省、商務省、議会、シンクタンクなどの関係者と幅広く面会し、韓米同盟の強化に向けた尹氏の意志を伝えるとともに懸案について意見を交わした。
朴氏は「米国で会った人々は一様に、韓米同盟が米国において非常に核心的な関係であることを強調し、包括的な戦略同盟へ関係をさらに一段階引き上げていこうとする尹氏の構想と意志を全面的に支持する立場(を示した)」と説明した。「米国側が尹錫悦新政権にどれほど大きな期待を寄せているのかを実感できた」とも語った。
対北朝鮮政策に関しては「米側は北が追加的な挑発を続ける可能性があると判断しているようだ」とし、「北の継続的な核・ミサイル挑発、追加挑発の可能性に対する万全の協力の必要性についても協議した」と明らかにした。
また、北朝鮮が先ごろ大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことに触れ、韓米の外交・国防当局が拡大抑止の実効的な運用について議論する枠組み「拡大抑止戦略協議体」を再開させる必要があると指摘。「この部分について、米側と議論する機会があった」と伝えた。拡大抑止は同盟国が核攻撃の脅威を受ける場合、米国が「核の傘」やミサイル防衛システム、通常兵器を使って米本土と同水準の抑止力を提供することを意味する。
朴氏はさらに、韓米の外交・国防閣僚会議(2プラス2)開催の必要性を米側に伝えたとしたほか、新政権が発足すれば韓米日3カ国間の政策協力に取り組む考えも説明したと明らかにした。
韓米合同軍事演習については、「北への抑止力と強い備えを維持するための合同演習の重要性を韓米とも十分理解していると考える」と述べ、これに関しても韓米間で協議を続けていくことにしたと伝えた。
韓中関係に対しては、中国が北朝鮮の非核化などで積極的な役割を果たせるよう、韓米で協力していきたい考えを米側に説明したと明らかにした。
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