観光事業者の20年売上高7割減 コロナ禍で打撃=韓国
記事一覧
2022.04.11 09:23
【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年に国内の観光事業者の売上高が前年に比べ7割近く落ち込み、従事者数も約3割減ったことが11日、文化体育観光部と韓国文化観光研究院の「観光産業調査」で分かった。中でも旅行事業者は、世界各国が新型コロナ対策として国境をまたいだ移動を制限したことが響き、売上高が95%急減した。
観光振興法に基づき届け出、許可、登録を必要とする7業種の事業者数は20年末時点で3万2015社と、1年前に比べ3.9%減少した。このうち旅行業が8.6%減の1万6660社、遊園施設業が9.8%減の2689社だった。
観光事業全体の従事者は19万1524人で30.7%減少した。中でも旅行業の従事者が6万1784人で40.2%、観光宿泊業が4万9930人で29.3%、それぞれ大幅に減った。観光事業者1社当たりの従事者は平均6.0人と前年より2.3人少ない。
20年の観光事業者の売上高は総額8兆2024億ウォン(約8300億円)で、前年比69.4%減となった。旅行業の落ち込みが最も大きく、95.0%減の4354億ウォン。また、観光宿泊業(3兆9613億ウォン)が52.6%、観光便宜施設業(1兆1723億ウォン)が45.4%、カジノ業(1兆413億ウォン)が64.5%、それぞれ減少した。
観光事業者1社当たりの売上高は平均2億5600万ウォンと、前年から5億4800万ウォン減った。業種別の売上高はカジノ(1社当たり612億5600万ウォン)と観光宿泊業(17億8200万ウォン)の順に多く、旅行業(2600万ウォン)が最も少なかった。
mgk1202@yna.co.kr