韓国次期大統領 在韓米軍司令官と「韓米合同演習」の重要性で一致
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が先ごろ、ソウル近郊にある在韓米軍の平沢基地でラカメラ司令官(韓米連合軍司令官兼務)と面会した際に、韓米合同軍事演習が重要であるとの認識で一致していたことが11日、分かった。次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会の関係者が明らかにした。
同関係者は「合同演習でも、単独でも訓練の重要性について、互いに認識を一致させた」と伝えた。
2018年6月にシンガポールで米朝の首脳が会談したことを機に、韓米合同演習は大規模な兵力を動員せず、コンピューターシミュレーションを中心に実施する指揮所演習が行われてきた。
そのため、大規模な兵力を動員した訓練の再開など韓米合同演習の拡大について今後協議が行われるか注目される。
同関係者は実際に兵力を動員した訓練の再開と関連し、「必要なことはしなければならない」としながら、拡大抑止手段机上演習(TTX)も実施するのが望ましいと述べた。
TTXは北朝鮮が核・ミサイルを挑発手段として威嚇する状況を想定したもので、これまで韓米間で定例化されることはなかった。
これと関連し、尹氏は大統領候補だった当時、米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」への寄稿で、「韓米は文在寅(ムン・ジェイン)政権時に2回実施された机上演習を定例化しなければならない」と指摘していた。
尹氏は7日、在韓米軍の平沢基地を訪問し、ラカメラ司令官などと面会した。尹氏側は協議の具体的な内容を明らかにしなかったが、尹氏が韓米合同演習の「正常化」を公約として掲げていたため、これに関連した問題が扱われた可能性が指摘された。
尹氏側は当時、聯合ニュースの取材に対し、ラカメラ氏と尹氏が同盟強化に対する両国の努力について意見交換したと伝えた。
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