検察捜査権剥奪は「憲法破壊行為」 与党に中止要求=韓国次期政権側
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2022.04.13 10:55
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会は13日、現与党「共に民主党」が検察の捜査権を剥奪する法案の国会成立を進めていることに対し「即時中止しなければならない」との立場を示した。
引き継ぎ委の政務司法行政分科は、この日発表した文書で「検察捜査権の完全廃止は検事に令状申請権を与えるという憲法の趣旨に反するものであり、憲法の破壊行為に他ならない」と強調した。共に民主党は12日、検察の捜査権を剥奪する法案について4月の国会で成立を目指す方針を決定した。
引き継ぎ委は、刑事司法体制の改編や調整は国民のための刑事司法という観点から推進されるべきだとしながら、検察捜査権の完全廃止は国民の保護とはいかなる関連もなく、特定の人物や腐敗勢力を守るために国の捜査機能を無力化するものだと批判。新政権の発足を前に、政府内の準司法機関である検察庁の捜査権を完全に廃止し、無力化する試みは次期大統領の国政運営を妨害するものだと指摘した。
ynhrm@yna.co.kr