北朝鮮の核弾頭保有数「20年後に倍増も」 韓国シンクタンク
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2022.04.13 11:32
【ソウル聯合ニュース】韓国政府系シンクタンク、韓国国防研究院(KIDA)の未来戦略研究委員会のチョ・ナムフン委員長は13日、ソウル市内で開かれたKIDA主催のカンファレンスで、北朝鮮の核弾頭保有数が約20年後の2040年ごろに現在の2倍ほどに増える可能性があるとの見通しを示した。また、北朝鮮軍が韓国軍の軍事基地を核兵器で攻撃した場合、大きな被害が発生すると指摘した。
具体的には、海軍・空軍部隊の兵器や施設が集中する場所で大きな被害が出るほか、部隊の指揮通信にも支障が出ると予想した。陸軍部隊は海軍・空軍に比べると被害は小さいものの、爆発後に降る放射性降下物により作戦が制約を受けると見込んだ。
チョ氏は北朝鮮が韓国に対し戦術核兵器を使用する可能性に備え、「拡張された核・大量破壊兵器(WMD)対応体系(Extended 3K)」が必要だと指摘する。
文在寅(ムン・ジェイン)政権の「核・WMD対応体系」は、北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)からなる3軸体系の概念を包括するものだ。
チョ氏はこれに加え、ミサイル発射前の段階で坑道内部の崩壊を誘導する能力をはじめ、ミサイル上昇段階で誘導装置を破壊するためのサイバー攻撃、敵の電子兵器の使用を妨害する電子戦などの能力を備える必要があると提言した。
tnak51@yna.co.kr