「集団免疫でコロナ終息」は困難 今後も小規模な流行=韓国政府
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2022.04.13 15:28
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は13日、集団免疫の獲得による新型コロナウイルスの終息は難しく、今後も小規模の流行が繰り返されるとの見方を示した。
中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は記者会見で、「集団免疫が新型コロナ終息となる全国的な集団免疫の状態を意味するということなら、そうした状態に至るのは難しい」との認識を示しながら、「世界的にも、またわが国も、新型コロナ終息というよりは引き続き共生するシステムに移行されるものと予測している」と述べた。
韓国ではワクチン接種が進む一方で、変異株「オミクロン株」の大流行で感染者が急増した。そのため孫氏は、今後これほどの大流行が再び発生する可能性は低くなったという意味で集団免疫獲得の状態に近づいたとの見解には同意している。
孫氏は「この先、新型コロナは終息するというより、小規模な流行を繰り返しながら維持される可能性のほうが高いと見ている」と述べた。新たな変異株が引き起こす流行や季節的な要因による冬場の感染拡大もあり得るとした。その上で、「大きな流行に備えるシステムは、常に念頭に置いて準備すべきと判断する」と強調した。
政府は15日の新型コロナ対策会議後に、18日から適用する防疫対策の調整案を発表する予定だ。私的な集まりの人数制限と、飲食店をはじめとする施設の営業時間制限をともに解除する方向で検討中だが、次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会の意見も考慮するという。政権引き継ぎ委側は「ペース調整」を主張しているとされる。
mgk1202@yna.co.kr
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