韓国中銀が0.25%利上げ インフレ抑制図る
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2022.04.14 11:08
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は14日に定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年1.25%から1.5%に引き上げた。利上げは今年1月以来、3カ月ぶり。国内で急激な物価上昇が続いており、追加利上げでインフレ抑制を図る。
政策金利は昨年8月と11月、今年1月と今回の4回にわたり0.25%ずつ、計1.00%引き上げられた。
韓銀は4月から総裁不在の状態で、ウクライナ危機などによる景気の下押し懸念も広がっていることから市場では金利据え置きの見通しもあったが、韓銀は最近のインフレ圧力を放置できないとみて追加利上げを決定した。
ロシアのウクライナ侵攻などにより原油価格が急騰し、3月の消費者物価指数の上昇率は前年同月比4.1%と、10年3カ月ぶりに4%を上回った。今後1年の予想物価上昇率を示す期待インフレ率は2.9%と、7年11カ月ぶりの高水準となった。
米連邦準備理事会(FRB)が大幅利上げに踏み切る可能性も考慮したようだ。
韓銀は昨年8月、米国などの主要先進国に先んじて利上げに動いたが、韓米の金利逆転によるマネーの流出やウォン安に備え、米国との金利差をさらに広げておく必要があると判断した可能性がある。
今回の利上げにより、米政策金利(0.25~0.50%)との差は1.00~1.25%に開いた。
tnak51@yna.co.kr
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