テーマパークから学べ 韓国大統領府の開放準備着々
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が5月10日の就任と同時に大統領執務室を国防部庁舎に移した後の青瓦台(現大統領府)の一般開放に向け、次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会が具体的な方策を練っている。円滑かつ安全に入場、見学できるよう、国内最大のテーマパーク・エバーランドの訪問者システムを参考にしたり予約制度の導入を検討したりしていることが14日、政権引き継ぎ委の担当タスクフォース(TF、作業部会)関係者への取材で分かった。
尹氏は青瓦台から大統領執務室を移転し、「青瓦台を市民に完全に返す」と表明している。
就任と同時に青瓦台を開放した場合、見学希望者が殺到すると予想される。タスクフォース関係者は「初日だけで少なくとも数千人、多い場合は数万人が押し寄せるだろう」とし、来訪者に不便がないようさまざまなシナリオを検討していると説明した。
その一環でエバーランド関係者とミーティングをしたことを明らかにした。エバーランドは年間約600万人が来園する大型テーマパークで、訪問者の管理ノウハウを持つ。訪問者を確認する手順や、時間・面積当たりの適正な見学者数などを話し合ったという。新型コロナウイルス感染拡大時の人数制限などの措置も検討した。
タスクフォースはまた、ソウル市内の主要観光スポット・景福宮側からも関連データを受け取り、青瓦台開放のシナリオと比較分析した。
一方、青瓦台見学は予約制となることがほぼ確定したもようだ。タスクフォース関係者は「開放初期は予約を受け付けるしかなさそうだ。ある程度落ち着けば自由見学に変更することもあり得る」と述べた。
当初は予約なしで見学できるようにする考えだったが、しばらくは予約制が現実的と判断したとみられる。国内IT大手と予約システムの構築を進めるようだ。
mgk1202@yna.co.kr