コロナ規制解除に肩落とす会社員も 通勤・会食再開「嫌だ」=韓国
記事一覧
2022.04.15 14:42
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が15日、新型コロナウイルスの感染防止策「社会的距離の確保」を導入から約2年にして全面解除することを決めた。私的な集まりの人数制限や飲食店などの営業時間制限が18日からなくなる。会社員の間からは、会食や通勤の再開を残念がる声も聞こえる。
ソウル市内の会社に通勤途中の30代会社員は「そろそろ会食を再開しようというムードが社内にある。営業時間制限も解除されるため、帰宅が遅くなるのは明らかで気分が良くない」と明かした。会社では新型コロナの感染者のみ在宅勤務が認められたといい、「ぜひ一度、在宅勤務をしてみたかった」と冗談めかして語った。
ソウル中央地裁の前で出会った20代会社員も「また会食が始まるのがすごく嫌だ」とうんざりした様子だった。すでに会社は1泊2日の研修を計画しており、全社員が参加する登山イベントも再開される見込みだという。在宅勤務の間は業務効率が高かったといい、「在宅勤務も完全になくなりそうだ」と残念がった。
自宅から会社が遠い人ほど、コロナ規制の解除にがっかりしているようだ。ソウル市内から京畿道水原市へ通勤している40代会社員は、在宅勤務の間は家族との時間が増え、眼鏡を新調したり大掃除をしたりと後回しになっていたこともできたと振り返り、「また地方へ通勤することになり、子どもと過ごす時間が減るのが残念」と語った。
一方で、通勤や会食など以前の日常を取り戻せることを喜ぶ声もある。ソウル市内の会社に勤める30代会社員は、会食が好きなわけではないとしながらも、「久しぶりに皆で集まり、近況を話す場ができることがうれしい」と話した。
tnak51@yna.co.kr
キーワード