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生活の質 単身世帯は相対的に低い可能性=韓国

記事一覧 2022.04.15 15:14

【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウル峨山病院家庭医学科のソヌ・ソン教授の研究チームは15日までに学会誌に発表した論文で、単身世帯は2人以上の世帯に比べて生活の質が低い可能性が高く、そのうちでも男性の方が女性より生活の質が劣るとする研究結果を明らかにした。

単身世帯は2人以上の世帯に比べて生活の質が低い可能性が高いとする研究結果が示された=(聯合ニュースTV)

単身世帯は2人以上の世帯に比べて生活の質が低い可能性が高いとする研究結果が示された=(聯合ニュースTV)

 研究チームは、2016~18年の国民健康栄養調査を基に国内の成人1万7478人のデータを分析した。研究対象者のうち、2162人が単身世帯、1万5316人が2人以上の世帯に暮らす。単身者のうち、65歳以上が1037人(48.0%)とおよそ半分を占めた。

 研究チームは「移動の程度」「身の回りの管理」「普段の活動」「痛み・不快感」「不安・ふさぎ込み」の5項目について支障があるかどうかを調べる「EQ-5D」という尺度で生活の質を評価。その結果、単身世帯は全項目で2人以上の世帯に比べて支障がある確率が高かった。

 生活の質の低下と最も大きく関係している項目は、性別によって異なる。5項目のうち、単身世帯の男性は「身の回りの管理」で、女性は「普段の活動」で、2人以上世帯に比べて生活の質が低くなるリスクが高かった。

 また、同じ単身世帯でも男性は5項目の全てで女性より大きな支障を抱えていた。

 研究チームは、単身世帯の男性の方が女性より1人暮らしで生活の質が低下する可能性が高いことが分かったとし、これは男性が家事に不慣れできちんと食事を取れなかったり、外食が多く非衛生的な環境に置かれやすかったりするためだと分析した。

 研究結果を受け、ソヌ教授は「診療の現場で単身者の慢性疾患などを治療する際、身の回りの管理や日常生活での困難などに一層気を配る必要があると言えるだろう」と話している。

tnak51@yna.co.kr

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