韓米軍事演習始まる 北朝鮮反発に備え対応態勢強化
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2022.04.18 08:20
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の両軍は2022年前半期の合同軍事演習を18日から28日まで実施する。演習は朝鮮半島有事を想定したコンピューターシミュレーションによる指揮所訓練で、野外機動訓練は行わない。
韓国軍合同参謀本部は「今回の訓練を通じ、韓米将兵の連合作戦遂行能力を向上させ、連合防衛態勢を一層強固にする」と強調した。
両国は演習期間中に北朝鮮が軍事挑発を行う可能性に備え、監視・対応態勢を強化した。
今回は文在寅(ムン・ジェイン)政権で実施される最後の韓米軍事演習となる。
両国は昨年の韓米定例安保協議(SCM)で米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管に向けた韓国軍主導の未来連合軍司令部の完全運用能力(FOC)検証を今年実施することで合意したが、今回は見送るという。
演習期間は北朝鮮が閲兵式(軍事パレード)を実施するとみられている朝鮮人民革命軍(抗日遊撃隊)創設90年(25日)と重なる。閲兵式では新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)や小型核弾頭を搭載できる新型の中・短距離弾道ミサイルが公開される可能性がある。
両国は12~15日に事前演習の危機管理参謀訓練(CMST)を行っている。同訓練では戦争勃発前の突発的な状況を適切に管理し、危機発生前の状態に戻すプロセスを点検する。
kimchiboxs@yna.co.kr