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京都・ウトロ地区を記録した書籍 韓日で同時発売へ

記事一覧 2022.04.21 13:55

【ソウル聯合ニュース】在日韓国・朝鮮人が多く暮らす京都府宇治市のウトロ地区に関する記録と住民の証言をまとめた書籍「ウトロ ここで生き、ここで死ぬ」の韓国語版が、30日に韓国で出版される。著者はウトロを20年余り取材してきた在日コリアン3世のジャーナリスト・中村一成氏で、日本語の原書も近く日本で発売される。

「ウトロ ここで生き、ここで死ぬ」韓国語版の表紙(出版元提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

「ウトロ ここで生き、ここで死ぬ」韓国語版の表紙(出版元提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 日本による植民地時代だった1941年、軍事飛行場建設のために動員された労働者らが暮らし始めた場所がウトロ地区だ。土地を所有する日本企業が89年に住民に立ち退きを求めて提訴し、最高裁が2000年に立ち退きを命じた。土地の所有者が04年に強制退去に踏み切ると、これを知った韓日の市民団体や韓国政府が支援に乗り出した。住民のための市営住宅が建設され、18年に一部の住民が入居し、来年には新たな棟も完成して残りの住民が入居する予定だ。

 「ウトロ ここで生き、ここで死ぬ」は、すでにこの世を去った1世たちが耳元で語っているかのような証言とともに、ウトロの来し方を克明に記録している。

 韓国語版の出版元、図書出版プムのチョン・ミヨン代表は21日、「『ウトロ平和祈念館』の建設事業の一つとして、日本語版と同時に韓国語版も出版する」と説明した。ウトロの歴史を伝える平和祈念館は30日にオープン予定。

 中村氏は元毎日新聞記者で、2011年からはフリーで活動している。在日コリアンや移住者、難民を取り巻く問題、死刑を主なテーマとする。

mgk1202@yna.co.kr

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