北京五輪メダリストに「チキン年金」 金の2人は60歳まで支給=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の北京冬季五輪スピードスケート・ショートトラック金メダリスト、崔珉禎(チェ・ミンジョン)選手と黄大憲(ファン・デホン)選手がソウルで21日、フライドチキンチェーン大手・BBQチキンを運営するジェネシスBBQの「チキン年金」伝達式に出席した。
「チキン年金」は大韓氷上(スケート)競技連盟会長の尹洪根(ユン・ホングン)氏(ジェネシスBBQ会長)が北京五輪に選手団長として参加した際に金メダリストへの支給を表明したもので、2人には60歳まで毎日3万ウォン(約3100円)分のフライドチキンを注文できるクーポンが提供される。2人はそれぞれ総額4億ウォン程度のクーポンを受け取ることになる。
伝達式には2人を含め、北京五輪に出場した19人の選手が出席。それぞれ「年金証書」を受け取り、笑顔を見せた。
銀メダルを獲得したショートトラック女子代表の3人、ショートトラック男子代表の4人、スピードスケート男子の2人には、週2回ずつ20年にわたり「チキン年金」が支給される。ショートトラック女子3000メートルリレーのメンバーに入っていたものの準決勝と決勝に出場できず、チームが獲得した銀メダルを受け取れなかった選手も銀メダリストと同様に扱われる。
銅メダリストのスピードスケート男子の2人には週2回ずつ、10年間の支給となる。ほかに、北京五輪で善戦したスノーボード、バイアスロン、リュージュ、ボブスレー、カーリングの選手各1人にも週2回ずつ1年間支給される。
尹氏は北京五輪で、ショートトラック男子1000メートルで韓国選手が不可解な判定で失格になったことを受け、選手たちを励ますため、金メダルを獲得した選手には褒賞として一生涯フライドチキンを無料で提供すると発表していた。大韓氷上競技連盟とジェネシスBBQはその後、「チキン年金」の対象を金メダリストだけでなく、銀と銅にも拡大することを決めた。
黄大憲選手は尹氏が褒賞を発表した翌日にショートトラック男子1500メートルで金メダルを獲得。崔珉禎選手は女子1500メートルで金を手にした。
黄選手は、多い時は週4回食べるほどフライドチキンが好きだと話し、「家族、後輩たちとチキンを一緒に食べながら一生懸命トレーニングしたい」と語った。崔選手は「『チキン年金』をもらえることになり、周りからうらやましがられた」と述べ、尹氏に感謝の意を伝えた。
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