訪日の韓国代表団 日韓議連と関係改善の必要性で一致
【東京聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が日本に派遣した特使団の「政策協議代表団」は訪日2日目の25日、超党派の国会議員でつくる日韓議員連盟と朝食会を行った。その後、林芳正外相と面会した。萩生田光一経済産業相、岸信夫防衛相らと相次いで会うほか、林氏との夕食会を予定している。
朝食会には日本側から日韓議員連盟の額賀福志郎会長、武田良太幹事長ら政治家10人が参加した。代表団の団長を務める次期与党「国民の力」所属の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)国会副議長は朝食会後、日本側と韓日関係を改善する必要性で一致したと記者団に伝えた。
代表団はその後、自民党の二階俊博元幹事長と面会。この場では1965年の国交正常化以降で最悪といわれる韓日関係の改善の糸口を見いだすための議論が行われたとみられる。
林氏との面会では、歴史問題を巡るあつれきなどを含め両国関係全般について意見を交わしたようだ。
萩生田氏との面会の場では、韓日間の通商面でのあつれきが取り上げられるかが注目される。日本政府は2019年、韓国への輸出規制を強化したが、これは韓国大法院(最高裁)が18年に日本による植民地時代の徴用被害者への賠償を日本企業に命じた判決に対する事実上の報復措置とされている。
また、岸氏とは韓日間、韓米日間の安全保障協力や韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)などを巡り議論する可能性がある。
日本の報道によると、代表団は27日ごろ岸田文雄首相と面会する見通しだという。
韓国の大統領が就任前に特使団を日本へ派遣したのは08年の李明博(イ・ミョンバク)元大統領以来、14年ぶりとなる。朴槿恵(パク・クネ)前大統領は就任前に日本へ特使団を派遣せず、当選直後に就任した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は就任式後に特使団を派遣した。
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