現代自動車 逆風下でも営業益が約8年ぶり高水準=1~3月期
【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車が25日に発表した2022年1~3月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は1兆9289億ウォン(約1980億円)で、前年同期比16.4%増加した。半導体不足、ウクライナ危機、原材料の高騰などマイナス要因が重なるなか、韓国金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが取りまとめた市場予想(1兆6387億ウォン)を17.7%上回った。
高級車ブランド「ジェネシス」やスポーツタイプ多目的車(SUV)が好調だったことに加え、ウォン安が有利に働いた。
ただ複合的な外部リスクが続くとみられており、4~6月期も経営環境は厳しくなる見通しだ。
1~3月期の営業利益は2014年の4~6月期に記録した2兆872億ウォン以来、約8年ぶりの高水準で営業利益率は6.4%だった。
世界販売台数(出荷台数ベース)は前年同期比9.7%減の90万2945台だった。
国内市場では電気自動車(EV)「アイオニック5」、軽自動車のSUV「CASPER(キャスパー)」、ジェネシスの大型セダン「G90」などが好調だったが、半導体不足や、中国が一部地域の都市封鎖(ロックダウン)に踏み切ったことによる部品不足の影響で前年同期比18.0%減の15万2098台だった。
海外販売は半導体不足による生産遅延で、欧州を除くほとんどの地域で販売が減り、同7.8%減の75万847台だった。
売上高は前年同期比10.6%増の30兆2986億ウォンだった。
経常利益は2兆2786億ウォン、当期純利益は1兆7774億ウォンだった。
同社は今後も厳しい経営環境が続くと見通した。新型コロナウイルスの世界的な流行が収束し、半導体不足が徐々に回復するものの、中国の都市封鎖による部品不足が続くことや、主要国の対立などの影響による原材料の高騰など、不確実性が高まると予想した。
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