文大統領 次期大統領の執務室移転に「疑問」
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2022.04.29 13:29
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は29日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の執務室を青瓦台(大統領府)から国防部庁舎に移転することに反対する国民請願2件に対する回答で「必ず移転しなければならないのか」と述べ、事実上反対する立場を改めて示した。
文大統領は、尹氏の本来の公約だった執務室のソウル・光化門への移転ができなくなったにもかかわらず、多額の費用をかけて光化門でない場所に必ずしも移転しなければならないのか疑問だと述べた。
また、移転するとしても国防部庁舎が最適なのか、安全保障環境が厳しい時期に国防部と合同参謀本部、外交部長官公邸を次々に移転させる方法で推進するのが正しいのか疑問だと強調した。
さらに「国の『百年の大計』を討論せずに推進しておきながら、(国民との)意思疎通のためだというのは非常に矛盾しているように感じられる」と指摘。その上で、次期政権が執務室の移転にこだわるなら、政府としてはこれ以上混乱をあおることはできないのが現実だと説明した。
文大統領は26日に放映されたJTBCテレビとのインタビューでも、大統領執務室の移転について「個人的に私はあまり適当ではないと考える」と述べていた。
ynhrm@yna.co.kr
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