韓国文化体育相候補 「親日的歴史観」批判に反論
【ソウル聯合ニュース】今月発足する韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)新政権の文化体育観光部長官に指名された元中央日報記者で尹次期大統領の特別顧問を務める朴普均(パク・ボギュン)氏は2日、国会で行われた人事聴聞会で、歴史観が親日的だとの批判に対し反論した。
朴氏は独島に関する与党議員の質問に対し、独島が韓国の領土であり、長官就任後に独島を訪問する意向があると答えた。しかし、野党議員が、日本の外相は日本と中国が領有権をめぐり対立している尖閣諸島を訪問しないと指摘すると「文化体育観光部長官が(独島を)訪れたときの波及効果を総合的に考慮し対処する」と言い直した。
聴聞会では、朴氏が記者時代に書いた262本のコラムで親日的な歴史観をあらわにしたとの批判が相次いだ。
朴氏は2013年に在韓日本大使館主催の天皇誕生日レセプションに出席したことについて「招待状はなかったが(会場に)入った」と強調。「安倍政権の歴史歪曲(わいきょく)を追跡しながら、その過程の一つとして行事(レセプション)がどのように扱われ、日本の国粋主義がどのように作動するのか取材するために行った。現場に実体的真実と端緒がある」と反論した。
11年にコラムで東日本大震災に見舞われた日本の秩序意識を褒める一方、韓国社会の特質を批判したとの指摘に対しては「当時の日本の秩序意識に対する評価があった。私のコラムにもそれに対する友好的な観点が投影された」と主張した。
また、朴氏が19年にコラムで書いた日本による植民地時代に強制徴用された韓国人被害者への補償問題に対する見方に関する指摘も出た。朴氏は当時、金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相の言葉を引用しながら、1965年の韓日請求権協定で日本から支払われた資金が投じられ設立された韓国鉄鋼最大手のポスコが旧日本軍の慰安婦被害者のための募金をすべきだとの意見に同意するとし、強制徴用者への補償問題にも適用する価値があると書いた。
このコラムについて朴氏は「日本から明確な謝罪を受けなければならない」としたうえで、補償問題に関する内容は「わが国がこれほどまでに発展したので、われわれの力でまず補償しようという趣旨だった」と説明した。
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