北朝鮮 ICBM通常角度での発射可能性も=韓国国防相候補
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2022.05.03 16:45
【ソウル聯合ニュース】韓国で来週発足する尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権の国防部長官に指名された李鐘燮(イ・ジョンソプ)氏は3日、国会での人事聴聞会を前に国会国防委員会所属議員に提出した答弁書で、北朝鮮が新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の通常角度での発射を試みる可能性があるとの見方を示した。また、北朝鮮が原子力潜水艦を建造する可能性にも備えると答弁した。
李氏は火星17の開発完了時期に関し、これまで高角度でしか発射しておらず、弾頭の大気圏再突入能力はまだ検証できていないと説明し、「今後、再突入能力を検証するための再発射や通常角度での発射を試みる可能性はある」と見込んだ。
北朝鮮が核実験をはじめICBMや潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験、原子力潜水艦の開発などに踏み切る可能性に備える姿勢も示した。
李氏は「新型の原子力潜水艦は昨年の第8回朝鮮労働党大会での言及以降、捉えられた活動はないと承知しているが、原子力潜水艦を独自開発したり、外国から一部を輸入して建造したりする可能性を念頭に置いて備える」と表明した。
北朝鮮のミサイルは議論の余地なく「挑発」だと言明した。「北の弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会の決議違反であり、米国や国際社会の立場と同じく『挑発』と見なすのが妥当だ」とした。
李氏に対する人事聴聞会は4日に開催される。
tnak51@yna.co.kr