韓国次期大統領　就任式に合わせ外交始動へ＝日本外相らと面会

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）次期大統領は１０日の就任式に合わせて訪韓する各国の外交使節と相次いで面会する。

　北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル（ＳＬＢＭ）発射などで朝鮮半島の緊張が高まっている中、朝鮮半島を取り巻く４大国（米国・中国・日本・ロシア）との外交に注目が集まる。

　尹氏は就任式後、ハリス米副大統領の夫のダグラス・エムホフ氏や中国の王岐山国家副主席、日本の林芳正外相とそれぞれ面会する。エムホフ氏との面会では２１日の韓米首脳会談を控え、韓米同盟の重要性を確認するとみられる。習近平国家主席の特別代表として訪韓する王氏は過去の出席者と比べ最高位となる。中国は習氏の右腕とされる王氏を派遣し、韓米首脳会談を見据えて韓中関係の重要性をアピールするとみられる。林氏は岸田文雄首相の特使として就任式に出席する。日本外相の訪韓は２０１８年６月以来、約４年ぶりとなる。林氏は尹氏との面会で岸田首相の親書を手渡す予定だ。知韓派として知られる鳩山由紀夫元首相も訪韓し、９日午後に尹氏と面会する。ロシアからは外交使節が訪韓せず、就任式にはクリク駐韓ロシア大使が出席する。ウクライナ侵攻による韓ロ関係の悪化などが背景にあるとみられる。

　そのほか、英国のミリング・アジア担当国務相、シンガポールのハリマ・ヤコブ大統領、中央アフリカ共和国のフォースタン・アルシャンジュ・トゥアデラ大統領らが就任式に出席する。

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