韓国外相候補 林芳正氏と会談=早期の関係改善で一致
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2022.05.09 23:43
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権の外交部長官候補、朴振(パク・ジン)氏は9日、日本の岸田文雄首相の特使として来韓した林芳正外相と夕食をともにしながら会談した。外交部によると、両氏は厳しい地域情勢の中で早期の両国関係の改善が不可欠だとの認識で一致し、未来志向的な関係発展について協議した。
また、両国間の懸案解決に向け、さらにスピード感を持って外交当局間の協議を進めることを確認した。
林氏は強制徴用訴訟や旧日本軍の慰安婦問題などの懸案について、合意を破った韓国が解決策を示すよう求めてきた日本政府の立場を維持したとされる。その一方で、以前より韓国側の立場に配慮するなど全般的に友好的な雰囲気で会談が進められたという。
朴氏は新型コロナウイルス流行で途絶えた韓日間の人的交流の回復に向け、金浦(ソウル)―羽田間の航空路線や査証(ビザ)免除の再開などの推進を呼びかけた。両氏は人的交流の再活性化が望ましいとの点で一致した。
林氏は朴氏の早期訪日にも期待を示した。
林氏は10日に開かれる尹錫悦次期大統領の就任式に出席するため、この日来韓した。10日に尹氏と面会し、岸田首相の親書を手渡す予定だ。
日本の外相が来韓するのは2018年6月の河野太郎氏以来、4年ぶりとなった。
ikasumi@yna.co.kr