韓米　北朝鮮のミサイル発射を非難＝コロナには人道支援

【ソウル聯合ニュース】韓国と米国は１２日、北朝鮮の同日の弾道ミサイル発射について非難した。北朝鮮が新型コロナウイルス感染者の発生を公表したことについては、ワクチン提供など人道支援を行う可能性を示唆した。ただ、北朝鮮が核実験など新たな挑発行為を行い、人道支援を拒否する場合、朝鮮半島の緊張がさらに高まることは必至だ。

　韓国大統領室の国家安保室は安保状況点検会議を開き、北朝鮮の弾道ミサイル発射を「朝鮮半島と北東アジアの緊張を高め、国際的な平和と安全を著しく脅かす挑発行為であり、強く糾弾する」と批判した。

　また、金聖翰（キム・ソンハン）国家安保室長はサリバン米大統領補佐官（国家安全保障担当）と電話協議を行った。米ホワイトハウスによると、両氏は北朝鮮のミサイル発射が国連安全保障理事会決議に違反すると非難し、緊密に連携して朝鮮半島の完全な非核化という共通目標を進展させていくことで一致した。

　米国務省は聯合ニュースに対し、「われわれは北朝鮮に対する外交的関与という約束を維持しており、北朝鮮が対話に応じるよう求める」として、外交的な解決を促した。

　一方、北朝鮮が同日、新型コロナ感染者が発生したことを初めて認め、「最大非常防疫体系」に移行したと公表したことに関連し、韓国の統一部は「政府は北の住民に対する支援と南北の防疫・保健医療協力は人道的な次元からいつでも推進できるという立場」とし、「今後、南北または国際社会と協力が必要な事項があれば積極的に検討していく」との方針を示した。ホワイトハウスの国家安全保障会議（ＮＳＣ）は現段階で北朝鮮にワクチンを提供する計画はないとしながらも、人道支援に向けた国際的な取り組みについては支援していく方針を明らかにした。 kimchiboxs@yna.co.kr