金正恩氏 軍に医薬品供給指示=新たに39万人発熱
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスの感染が広がっている北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、14日夕から15日午後6時までに新たに約39万人の発熱者が確認されたと伝えた。新たな死者は8人で、累計では50人となった。
先月末からこれまでの累計で約121万3550人が発熱し、このうち約64万8630人が完治、約56万4860人が治療を受けている。北朝鮮は検査キットなどの不足により感染者ではなく発熱者として患者数を集計しており、実際の感染者と死者数は発表よりさらに多いと推定される。
同通信によると、北朝鮮は15日に再び朝鮮労働党政治局の会議を開き、防疫対策を議論した。会議を主宰した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は「国家の予備医薬品を急ぎ普及させるよう非常指示まで下し、すべての薬局を24時間運営体系にするよう指示したが、まだきちんと執行されていない」として、医薬品が薬局に適時に供給されていないことを指摘。軍の医療部門を動員し、平壌市内の医薬品供給を直ちに安定させるよう特別命令を下した。
また、中央検察所長ら司法・検察部門に対し、党の医薬品供給政策を法的に強力に執行しなかったとして厳しく叱責。全国的に医薬品の取り扱いと販売で起きているさまざまな不備を正せていないことを指摘したうえで、いかなる責任も感じず、いかなる役割も果たせていない中央検察所長の職務怠慢を責めたという。新型コロナの感染拡大が急速に進み、全国的に医薬品の買いだめや違法流通などが深刻化していることを示唆する。
金正恩氏は内閣・保健部門の幹部についても医薬品が住民に供給されていないとして叱責した。
会議後は平壌市内の薬局を視察し、「薬局が全般的に自らの機能を円滑に遂行できるようになっておらず、陳列台以外に薬品の保管場所もない劣悪な状況」と指摘。販売員の服装や基準に達していない衛生環境問題についても苦言を呈したという。
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