尹政権の国防白書 対北先制攻撃など「韓国型3軸体系」復活
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2022.05.19 12:16
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権で初めて発行される2022年版国防白書で「韓国型3軸体系」という用語が復活する。
国防部の関係者は19日、3軸体系に関する名称を18日付で変更したと記者団に伝えた。今後は国防白書や国防部の発表で3軸体系という用語を使う。
3軸体系は、北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)の戦力を備えるという戦力増強計画を意味する。
李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)の両保守政権期には3軸体系という用語を使っていたが、革新系の文在寅(ムン・ジェイン)政権では南北関係などを考慮してキルチェーンなどの用語を事実上、廃止。代わりに「戦略的打撃体系」とKAMDを含む「核・WMD(大量破壊兵器)対応体系」という用語が国防白書に記載された。
保守の尹政権は110の国政課題の一つに「北の核・ミサイル脅威への対応能力の画期的な補強」を挙げており、その延長線で今回の用語変更を行ったとみられる。
tnak51@yna.co.kr