尹大統領 米主導IPEFで「韓国も責任果たす」
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は23日、米国主導の新たな経済枠組み「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の発足を宣言する首脳会議にオンラインで出席し、「IPEFの発足は急変する経済環境の中で域内の国との連携と協力の意志を示す意味のある第一歩だ」として「韓国も責任を果たす」と述べた。
IPEFはバイデン政権が提唱する経済圏構想で、デジタル経済を含む貿易、供給網(サプライチェーン)、インフラ・脱炭素、税と腐敗防止の4本柱でインド太平洋地域の協力強化を図る。
尹大統領はこの日の会議で、新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)、供給網の改編、気候変動、食糧・エネルギー危機などに言及し「グローバル国家間の連携と協力がいつにも増して必要だ。このような困難な状況で域内の国の共同繁栄のためのIPEF発足の意味は非常に大きい」と強調。供給網の強化、デジタル転換、クリーンエネルギー・脱炭素分野で協力策を提示した。
供給網に関しては、グローバルサプライチェーンの危機に効果的に対応するには国際協力体制が非常に重要だとして、半導体、バッテリー、未来自動車など先端産業で技術力を持つ韓国が各国と互恵的供給網を構築すると説明した。
また、世界はデジタル経済への転換という巨大な変化に直面しているとしながら、人工知能(AI)、データ、次世代移動通信規格「6G」など新たな技術革新によってデジタルインフラの構築とデジタル格差の解消に寄与すると約束した。
最後にクリーンエネルギー・脱炭素分野で積極的に協力する方針を説明し、原子力、水素、再生可能エネルギーなどクリーンエネルギー分野の高い技術力をベースに果敢な投資で炭素低減インフラを構築し、技術力強化に貢献すると強調した。
尹大統領は「IPEFが開放性・包容性・透明性の原則に基づき推進されることを期待する」とし、「インド太平洋地域の共同繁栄時代を開くために力を合わせよう。韓国も堅固な連携に基づき責任を果たす」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr