韓国情報機関トップ候補 北朝鮮に「非核化の意思ほぼない」
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2022.05.25 14:37
【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関・国家情報院(国情院)の院長に指名された金奎顕(キム・ギュヒョン)元国家安保室第1次長は25日、国会の人事聴聞会で、北朝鮮の非核化を巡り「北に自ら非核化する意思はほぼない」との見解を示した。
金氏は、文在寅(ムン・ジェイン)前政権で大統領や高官が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)に非核化の意思があると言明し、それを国民が信じたとの与党議員の指摘に共感を示した。これは国情院が北朝鮮の意図を正確に分析するという責務を果たせなかった結果だとする指摘にも、「同意する」と述べた。
一方、北朝鮮での新型コロナウイルスワクチンの接種に関しては、「接種を行っていないと承知している」と述べた。韓国がワクチン支援の意向を示したが回答はなく、北朝鮮は中国から一部医薬品の供給を受けているようだと説明した。
金正恩氏のワクチン接種の有無については、「把握できていないと承知している」と述べた。
北朝鮮が発表した新型コロナの感染者数、死亡者数の統計に対しては、「数値を信じられない。客観的に検証する方法はないが、事実と距離のある統計ではないか」と語った。
北朝鮮の25日の発表によると、新型コロナの感染が疑われる発熱者は4月末からの累計で約306万4880人、死者は累計68人となっている。
tnak51@yna.co.kr