韓国統一地方選の投票進む 政権運営の「安定」か「けん制」か
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一地方選と国会議員補欠選の投票が1日、全国1万4465カ所の投票所で進んでいる。午前6時から午後6時までは一般有権者による投票、午後6時半から午後7時半までは新型コロナウイルス感染者の投票が実施される。ソウル市など17の広域自治体(市・道)首長選の大勢は早ければ2日午前0時ごろから判明し始める見通しだが、京畿道など一部の接戦区では2日午前3時前後までずれ込む可能性がある。
地方選は4年に1度で、17広域自治体の首長と教育監(教育委員会に相当する教育庁のトップ)をはじめ、基礎自治体首長、広域自治体と基礎自治体の議会議員などを選出する。今回は国会議員の補欠選挙も7選挙区で実施される。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が辛勝した3月の大統領選から3カ月弱、新政権としては発足3週間ほどで迎える初の全国規模の選挙だ。大統領選の「延長戦」とも言われ、地方政治の構図だけでなく、尹政権初期の国政運営と少数与党による国会運営、各党内の権力争いにも大きな影響を与えることになる。
5年ぶりの政権交代を果たして与党となった保守系の「国民の力」は、安定した政権運営に弾みをつけるため必勝を期す。17広域自治体の首長選では9カ所の勝利を第一の目標に掲げているが、10カ所以上の確保も内心期待する。
革新系の最大野党「共に民主党」は5~6カ所で勝利なら「善戦」と見なす雰囲気だ。接戦区を制すれば7カ所確保もあり得るとみている。
国会議員補欠選には別の選挙区ながら、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)氏、国民の力の安哲秀(アン・チョルス)氏がそろって出馬した。次期大統領選をうかがう両氏の結果と今後の動静が注目される。
今回の選挙で国民の力が勝利すれば、尹政権は一層積極的な国政運営が可能になり、国会でも数の劣勢を跳ね返すことにつながる。共に民主党が善戦すれば、政権のけん制に弾みをつけ、国会では与党との交渉に強気で臨める。いずれの党も敗北すれば執行部の総退陣は避けられない。
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