コロナワクチン未接種者も隔離免除に 入国前後の検査は維持=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国で8日から、新型コロナウイルスワクチンを接種していない人に対しても海外から韓国に入国する際の隔離が免除される。ワクチン接種者はこれまでも海外からの入国時の隔離は不要だったが、未接種者には7日間の隔離が義務付けられていた。
国内外の感染状況が安定し、ドイツや英国、デンマークなどで海外からの入国者の隔離義務を免除する動きが出ていることを受け、韓国政府は接種の有無や国籍を問わず全ての入国者について隔離義務を解除することを決めた。
8日以前に入国して隔離中の人は8日に隔離が解除される。ただ、入国時の検査で新型コロナ陽性が確認された人は隔離が必要となる。
海外からの入国者に対する検査は、これまで通り入国前と入国後の2回行われる。入国前にはPCR検査か専門家(医療機関)用の迅速抗原検査を受け、入国後3日以内にPCR検査を受けなければならない。
政府は陰性確認書を提出しなかったり、提出基準を満たさなかったりした搭乗客に対しては搭乗を制限するなど、入国者への徹底した検疫管理を維持する方針だ。
新型コロナの変異株「オミクロン株」のうち「ステルスオミクロン」と呼ばれるBA.2系統の国内流入が続いているのに加え、世界的に流行が広がる「サル痘」の国内流入の可能性に備えた措置でもある。政府はサル痘など新たな感染症の流入が懸念されるとして、「入国前後の検査など入国時の手続きを守らなければならない」と呼びかけた。
また、政府は8日から仁川国際空港の発着枠制限と離着陸制限を解除する。これにより、航空需要に応じて航空便を増便できるようになる見通しだ。
国際線の運航が正常化し、海外からの入国者が増えると見込まれることから、政府は検疫スタッフを増員して海外からの入国者の管理を徹底し、新たなウイルスが流入したり新型コロナの流行が再拡大したりした場合には入国管理を再び強化する方針だ。
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