サル痘がきょうから指定感染症に 感染時は届け出義務=韓国
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2022.06.08 05:00
【ソウル聯合ニュース】韓国で8日、動物由来のウイルス感染症「サル痘」が第2級法定感染症に指定された。疾病管理庁などが伝えた。
これに先立ち、疾病管理庁は先月31日、サル痘に対する危機警報を発令し、レベルを「関心」とした。危機警報レベルは低い順に「関心」「注意」「警戒」「深刻」となっている。
疾病管理庁は、新たな感染症として扱っているサル痘を法定感染症(第2級感染症)に指定し、国内で発生した場合には迅速に対応し、効率的な管理体系を構築すると説明した。
第2級感染症は感染者の隔離が必要な感染症で、新型コロナウイルスや結核など22種が指定されている。感染者が発生した場合、医療機関などは24時間以内に防疫当局に届け出る必要がある。
世界保健機関(WHO)によると、5日時点でサル痘の患者は27カ国・地域で約780人確認された。
韓国防疫当局はサル痘が国内に流入する可能性に備え、第2級法定感染症に指定する一方、サル痘にも効果が認められている天然痘のワクチンの確保も推進している。
ただ、国内での感染事例がなく、感染力も強くないことから、ワクチンの一斉接種などは検討せず、感染リスクの高い人などに限定して接種を進める案を策定する予定だ。
yugiri@yna.co.kr
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