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北朝鮮の核・ミサイル 「政権任期内に無力化策講じる」=韓国安保当局

記事一覧 2022.06.08 11:06

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は8日、国会で開かれた北朝鮮問題に関する政府と与党、大統領室による協議で、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対応するため、軍の「韓国型3軸体系」を一層強化していくと表明した。国家安保室のシン・インホ第2次長は、北朝鮮の核・ミサイル脅威が高まりつつあることに危機感を示し、「3軸体系を中心に、北の核・ミサイルを実質的に無力化する対策を(現政権の)任期内に講じる」と述べた。

協議で発言する国防部の李鐘燮長官(国会写真記者団)=8日、ソウル(聯合ニュース)

協議で発言する国防部の李鐘燮長官(国会写真記者団)=8日、ソウル(聯合ニュース)

 3軸体系は、北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)の戦力を備える戦力増強計画だ。

 シン氏は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は北朝鮮の挑発に会議を開くだけで実質的な措置を講じなかった文在寅(ムン・ジェイン)前政権と違い、措置を取っていくとし、「尹政権の国家安保室は言葉ではなく行動で示す」と強調した。

 李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官も、北朝鮮が7回目の核実験を準備する動きを見せていることに触れ、「朝鮮半島の安全保障環境は非常に厳しい」と指摘。「北の核・ミサイル脅威に対応するため、米国の拡大抑止公約の実行力を高め、軍の韓国型3軸体系も一層強化していく」と述べた。

 李氏は、北朝鮮が今年だけで大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含め18回のミサイル発射を強行したとし、今月5日にはロケット砲や複数の種類の弾道ミサイルを数カ所から同時に発射したと説明した。韓米両軍はこれに対抗して地対地ミサイルを発射し、戦闘機の共同飛行を行ったとし、「有事の際に北の挑発地点はもちろん、指揮、支援勢力を即座に精密攻撃できる能力と態勢を示した」と述べた。

 軍は北朝鮮の挑発の動きを監視し、徹底した備えを維持していると伝え、「北のいかなる挑発にも即座に断固として対応する」と強調した。

 また、朴振(パク・ジン)外交部長官は「北の継続的な核・ミサイル開発と挑発は韓米同盟の抑止力強化につながり、結局は北の安保を損なう結果を招く」と警告した。そのうえで、「政府は強力な韓米同盟と堅固な韓米連合防衛体制を基に北の挑発に断固として対応する一方、北が挑発で得るものはないことに気づいて対話と外交の道に戻ってくるよう、国際社会と緊密に連携を図っていく」と述べた。

tnak51@yna.co.kr

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