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韓国小説「さすらう地」の日本語版出版 強制移住させられた朝鮮人の物語

記事一覧 2022.06.08 15:45

【ソウル聯合ニュース】日本の植民地時代に極東地域に移住し、さらに旧ソ連によって中央アジアに強制移住させられた朝鮮半島出身者たちを描いた韓国の小説「さすらう地」(キム・スム作)の日本語版が新泉社(東京都文京区)から出版された。

「さすらう地」日本語版の表紙(新泉社ホームページより)≪転載・転用禁止≫

「さすらう地」日本語版の表紙(新泉社ホームページより)≪転載・転用禁止≫

 1937年、約17万人の朝鮮半島出身者が極東の沿海州から中央アジアに強制移送されたとされる。同小説はスターリン政権によって行き先を告げられないまま貨物列車に乗せられ、カザフスタンやウズベキスタンに送られた中央アジアの朝鮮半島出身者「高麗人」たちの悲哀に満ちた人生を描いた。

 作者は、慰安婦被害者が主人公の作品「ひとり」や87年に起きた民主化運動(6月抗争)のデモで亡くなった学生運動家、李韓烈(イ・ハニョル)さんの遺品をモチーフとした「Lの運動靴」などを通じて、歴史に翻弄(ほんろう)された人たちや社会から疎外された人たちの生き様や想いを繊細に表現してきた。

 「さすらう地」を翻訳した岡裕美さんは「故国から遠く離れた地へと追いやられ、厳しい環境の中を生き抜いてきた高麗人の歴史を多くの人に知ってもらいたい」とコメントした。

sarangni@yna.co.kr

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