韓国大統領執務室 新名称使わず「竜山大統領室」に=国民から公募も
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2022.06.14 19:18
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室は14日、ソウル・竜山の大統領執務室の名称を選定する会議で、「新名称について勧告しないことを決めた」と発表した。これにより執務室は新たな名称を使わず、「竜山大統領室」と呼ばれることになる。
5月に就任した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、大統領執務室をそれまでのソウルの青瓦台から竜山の国防部庁舎に移転。執務室の名称を国民から募っていた。今月上旬には「国民庁舎」「梨泰院路22」など五つの候補を対象にオンラインで選好度調査を実施した。
大統領室の姜仁仙(カン・インソン)報道官によると会議では、五つの候補の得票がどれも過半数に届かなかったことや、候補の名称に対する否定的な世論などを踏まえ、国民的なコンセンサスを形成するのは難しいと判断したという。
姜氏は「青瓦台という名称が60年間使われたように新名称も長く使われることを踏まえ、性急に決めるよりは自然に適切な名称が出てくるまで時間をかけることにした」と説明した。
候補の「国民庁舎」は国民のための公的な空間を意味し、官庁の建物を指す庁舎(韓国語でチョンサ)に加え、国民の声を聴き(聴=韓国語でチョン)、国民のことを思う(思=韓国語でサ)という意味を含んでいた。「梨泰院路22」は執務室の所在地にちなむものだった。
ikasumi@yna.co.kr
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