韓国18歳ピアニスト 兵役特例対象の大会で2回優勝
【ソウル聯合ニュース】韓国のピアニスト、イム・ユンチャンさん(18)が米テキサス州フォートワースで行われたバン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したことで、イムさんの兵役問題に関心が集まっていることが20日、分かった。
インターネット上ではイムさんが今大会で優勝したため、芸術・スポーツ要員として代替服務の対象となったとされているものの、イムさんは2019年に出場した大会で優勝したことで、すでに資格を得ている。
兵役法には国威の宣揚に寄与した芸術家やスポーツ選手に対し兵役の義務を免除したり、代替服務を認めたりする特例制度がある。条件を満たし、芸術・スポーツ要員としての服務が認められれば、それぞれの分野で34カ月活動することで服務となる。
芸術分野では指定された国際コンクールで2位以内が条件となっており、イムさんは19年に出場した尹伊桑(ユン・イサン)国際音楽コンクールでの最年少優勝がこれに該当する。
朝鮮半島出身の作曲家、尹伊桑の名を冠した尹伊桑国際音楽コンクールは兵役法で定められた28の国際音楽コンクールの一つ。
イムさんが今回優勝したバン・クライバーン国際ピアノコンクールは冷戦時代の1958年にソ連で行われた第1回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で優勝したバン・クライバーンを記念するコンクール。1962年から始まり、4年おきの開催となっている。
イムさんは3年間で2回、いわゆる「兵役特例」が認められる大会で優勝したことになる。
一方、この特例を巡っては、大衆文化が芸術分野に含まれていないことから、人気グループ、BTS(防弾少年団)が国際的な音楽賞を受賞し、国威宣揚の功績が明瞭であるにもかかわらず、対象になっていないことで論争が起きている。
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