今月から牛肉・鶏肉など7品目の関税ゼロに 物価高対策=韓国
記事一覧
2022.07.08 15:29
【世宗聯合ニュース】韓国政府は8日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領主宰で開いた非常経済民生会議で、今月から牛肉、鶏肉、豚肉、粉乳、コーヒー豆、酒精原料、長ネギの生活必需品7品目について、関税割当の税率を0%に引き下げると発表した。食品物価が急騰する中、値上がりの実感が大きい品目を中心に関税を下げ、国民の負担軽減を図る。
関税割当は一定数量の輸入品に対し関税率を一時的に下げる、または上げる制度で、関税が下がれば輸入価格が抑えられる。
牛肉は10万トンまで関税率0%が適用される。現在、牛肉の関税率は40%で、自由貿易協定(FTA)を結ぶ米国とオーストラリア産の牛肉にはそれぞれ10.6%、16.0%の関税率が適用されている。牛肉10万トンは年内残り期間の輸入量の半分に相当する。
政府は、国内で主に消費される米国産、オーストラリア産牛肉の関税が下がれば、小売価格が最大で5~8%下がる効果が期待できるとしている。
鶏肉8万2500トンも関税0%とする。鶏肉は20~30%の関税がかかるブラジル産、タイ産の輸入が全体の9割以上を占めており、輸入価格の引き下げ効果が大きいと見込まれる。
現在、1万トンまで関税0%としている豚肉(ばら肉)も、関税割当数量を2万トン増やす。
乳製品の原料となる粉乳、コーヒー豆(生豆・焙煎豆)、酢や醤油、パンなどに使われる酒精原料も、関税割当の税率を0%とする。最近出荷量が減少した長ネギについては、11月の大量出荷を控え3カ月間に限り関税割当を適用する。
tnak51@yna.co.kr