昨年の長期滞在の出入国者数 コロナ禍で18年ぶり低水準=韓国
【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が14日発表した「2021年の国際人口移動統計」によると、21年に滞在期間が90日を超える韓国出入国者(国際移動者、韓国人と外国人の合計)は88万7000人だった。前年から34万7000人(28.1%)減り、03年(85万1000人)以来18年ぶりの低水準となった。入国者の41万人に対し出国者は47万6000人で、06年以降では初めて出国者数が入国者数を上回る純流出を記録した。
統計庁は法務部の出入国資料を基に統計を作成した。
滞在期間が90日を超える出入国者数が100万人を下回るのは04年(89万4000人)以来。前年比の減少数と減少率も、統計の作成を始めた00年以降で最も大きかった。
統計庁の担当課長は「新型コロナウイルスの世界的流行を受けて各国が相次ぎ入国制限措置を取ったことで、20年に続き21年も国際移動者が大きく減少した」と説明した。
入国者数は前年比26万3000人(39.0%)減の41万人、出国者数は8万4000人(15.0%)減の47万6000人で、6万6000人の純流出となった。純流出は05年(9万5000人)以来。
韓国人の入国者は19万人で、前年比の減少幅は25万人(56.9%)と過去最大だった。前年は新型コロナの影響で海外から留学生が帰国するケースが多く、入国者が44万人と過去最多を記録した反動とみられる。韓国人出国者は21万3000人で1万4000人(7.2%)増加した。韓国人は2万3000人の純流出に転じた。
外国人は入国者が1万3000人(5.4%)減の22万1000人、出国者が9万8000人(27.2%)減の26万3000人で、4万3000人の純流出だった。

滞在期間が90日を超える入国者数(オレンジ色のグラフ)と出国者数(水色のグラフ)、入国者数から出国者数を差し引いた純流入(灰色のグラフ)の推移(単位=1000人、統計庁提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
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