尹大統領「重大な綱紀の乱れ」 警察局新設巡る反発に
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2022.07.26 10:14
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は26日、検察からの捜査権移管による警察の権限肥大化をけん制するため行政安全部内に「警察局」を新設することに警察組織が反発している問題を巡り、記者団に「全ての国民と同様に、私も(警察署長ら)治安官署長の集団行動を深く憂慮している」と語った。そのうえで、「政府が憲法と法に基づき推進する政策と組織改編案に集団で反発することは、重大な綱紀の乱れになり得る」と指摘した。
警察局を巡ってさまざまな意見があり得るものの、「国の基本的な秩序と綱紀が揺らいではならない」とも述べた。
警察内部で警察局新設への反発が広がる中、尹大統領がこの問題に明確に立場を示したのは初めて。警察局新設のための施行令改正案は同日に閣議決定される見通しだ。
全国の警察署長約190人は警察局の設置に反発し、23日に開いた会議で法令制定手続きを見送るよう求める意見を出した。これに対し、李祥敏・行政安全部長官は「クーデターに準じる状況だ」と批判するなど、政府と警察の対立は最高潮に達している。
一方、尹大統領は日本の原子力規制委員会が東京電力福島第1原子力発電所の処理済み汚染水の海洋放出計画を先ごろ正式認可したことについて問われると、「私は大統領選の時から、汚染水の処理問題は周辺関連国に透明に説明し、同意を得るべきだと主張してきた」と答えた。
tnak51@yna.co.kr