韓国 けさのニュース(7月27日)
◇SK会長が約3兆円の対米投資表明 バイデン氏とテレビ会議
SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は26日(米東部時間)、バイデン米大統領とテレビ会議を行い、米国に220億ドル(約3兆100億円)を追加投資する方針を明らかにした。このうち150億ドルは半導体産業に、50億ドルはグリーンエネルギー分野に、残りはバイオ分野に投資する。すでに発表している70億ドルの投資計画を合わせると、同グループの対米投資額は合計290億ドルとなる。バイデン氏はSKグループの投資計画を「歴史的な発表」と評価し、「米国と韓国が21世紀の技術競争で勝利しているという確かな証拠」とたたえた。
◇新規コロナ感染者 98日ぶり10万人超
中央防疫対策本部は27日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から10万285人増えたと発表した。1日当たりの新規感染者数が10万人を超えるのは98日ぶり。重症者は177人となっている。
◇1年先の期待インフレ率 過去最大4.7%に
韓国銀行(中央銀行)によると、消費者が予想する1年先の物価上昇率を示す期待インフレ率が7月に4.7%と、前月から0.8ポイント上昇した。期待インフレ率、上昇幅ともに、統計を取り始めた2008年以降で最も大きい。韓国銀行の統計担当チーム長は「(6月の)消費者物価指数が前年同月比6%上昇と、異例の上昇率となったことに起因した。今年後半も物価が大きく下がることはないとの見方が影響したようだ」と説明した。
◇国会で対政府質疑最終日 新型コロナ対応など攻防か
国会は27日に本会議を開き、韓悳洙(ハン・ドクス)首相をはじめとする閣僚に対し教育・文化・社会分野の質疑を行う。与党「国民の力」は、新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されている中で「科学的な防疫」に基づく徹底した対応を促す一方、新政権が力を入れる半導体を含む先端技術産業の発展・支援策を周知する機会にしたいと考えているようだ。野党は飲酒運転、論文盗用疑惑がもたれている朴順愛(パク・スネ)社会副首相兼教育部長官が人事聴聞会を経ず任命されたことや、新型コロナ感染が再拡大する恐れがあるにもかかわらず空席が続く保健福祉部長官の人選などを取り上げ、追及すると予想される。
◇バイデン米大統領 朝鮮戦争休戦協定締結日を控え布告
朝鮮戦争休戦協定締結から丸69年となるのを前にバイデン米大統領が26日に布告を発表し、「70年近く続く平和と(韓米)両国国民の関係は韓国の民主主義と驚くべき経済発展の土台となった」と述べた。現在の韓国を「強力な同盟国でありグローバル革新センター、活気あふれる民主主義国家」と評し、昨年5月の訪韓時に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領との首脳会談でいつにも増して強固な韓米同盟を再確認したことにも触れた。