韓国政府 17年9月以降空席だった北朝鮮人権大使を任命
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2022.07.28 18:54
【ソウル聯合ニュース】韓国政府から北朝鮮人権国際協力大使に任命された李信和(イ・シンファ)高麗大教授が28日、任命状を授与され、北朝鮮における人権状況改善などに向け本格的な活動を開始した。
李氏はこの日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領からの任命状をソウルの外交部庁舎で同部の朴振(パク・ジン)長官から受け取った。
李氏は今後1年間、北朝鮮の人権や人道状況を巡る活動を各国の政府や国際機関、市民団体などと協力して行っていく。
朴氏は任命式で、北朝鮮人権大使が2017年9月以降空席だったが、新政権発足から2カ月で良い人材を任命することができてうれしいと述べた。
また「北の人権問題は他人事ではなく、われわれの問題」としながら、政府は北朝鮮の人権問題に積極的に関心を持ち、状況の改善のために努力すると強調した。
その上で、李氏に対し北朝鮮人権大使としての役割を忠実に遂行するよう要請した。
李氏は多くの責任を感じるとし、北朝鮮人権問題は人類の普遍的価値を重視する韓国のアイデンティティーとつながっているため、少しでもできることをしたいと応じた。
また「北の住民の人権は重要だが、私としては、国のために働いて捕虜になった韓国軍、北に拉致された人、脱北者などを合わせて北の人権だと考えている」と述べた。
韓国で16年に施行された北朝鮮人権法は、政府が北朝鮮の人権状況改善に向けた国際協力のため、北朝鮮人権大使を任命できると定めている。
16年9月に李政勲(イ・ジョンフン)延世大国際大学院教授が初の北朝鮮人権大使に任命され、17年9月まで活動したが、その後は空席となっていた。
yugiri@yna.co.kr