尹大統領「国民の安全に国が無限の責任」 記録的大雨受け会議主宰
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2022.08.10 11:58
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は10日、政府ソウル庁舎の中央災難(災害)安全状況室で、首都圏(ソウル市、仁川市、京畿道)などを襲った記録的な大雨の被害状況点検会議を開いた。冒頭で、生活が苦しい人や体が不自由な人は一般の人に比べて自然災害に弱いとしたうえで、「こうした人々が安全でいてこそ、韓国は安全といえる」と述べた。また「国民の安全に対して国は無限の責任を負う」とし、公職者はこのことを肝に銘じてほしいと求めた。
会議は韓悳洙(ハン・ドクス)首相が主宰する予定だったが、尹大統領が急きょ出席したことで大統領主宰に変更された。
尹大統領は、大雨の予報が続いている中で二次災害を防ぐことが最も重要だとし、政府は自治体と協力して復旧状況を随時確認しながら自治体が必要とする予算や人員を速やかに支援するよう指示した。大雨の被害を受けても打つ手がない社会的弱者が早期に日常を取り戻せるよう、自治体と共に取り組んでほしいとも求めた。
尹大統領は「今回の大雨は115年の気象観測史上で最大規模であり、明らかな気象異変だが、もはやこうした気象異変を異変とはいえない」と述べ、「予想を上回る最悪(の状況)を念頭に置いて対応すべきだ」と促した。
会議では、山林庁や消防庁から災害への対策について報告を受けた。尹大統領は国防部に対しても、軍と自治体の協力を強化するよう指示した。
tnak51@yna.co.kr
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