韓国 きょうのニュース(9月1日)
◇韓米合同軍事演習が終了 「実戦的な戦争演習を正常実施」
韓国と米国の両軍が1日、今年下半期の合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」を終えた。韓国政府と軍は、UFSにより政府レベルの危機管理と合同作戦支援の手順の熟達を図り、北朝鮮の局地的挑発と全面戦に備えた国家総力戦の遂行能力を養ったと評価している。韓米は、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管に向け、韓国軍主導の未来連合軍司令部の完全運用能力(FOC)検証も並行して実施した。軍は今回の演習について、「実戦的な戦区級の戦争演習を正常に行った」と評価した。
◇韓国人の対日好感度 不買運動前のレベルに回復
韓国人の日本に対する好感度が、2019年の日本製品不買運動以前に匹敵する水準まで回復したことが分かった。韓国民間シンクタンクの東アジア研究院と日本の非営利シンクタンク「言論NPO」が両国で行った世論調査によると、日本に対して良い印象を持つ韓国人は昨年の20.5%から今年は30.6%に増加した。13年に調査を開始して以降、過去最高だった19年(31.7%)に次ぐ高水準となった。日本政府による対韓輸出規制強化を受け韓国で日本製品の不買運動が本格化した後に集計された20年の調査では12.3%と過去最低を記録したが、今年はほぼ不買運動以前の水準まで回復した。
◇与野党 一時的住宅2軒保有者などの総合不動産税軽減に合意
与野党は、一時的に住宅を2軒保有している人や高齢者、長期にわたり住宅1軒を保有している人の総合不動産税の負担を軽減することで合意した。国会企画財政委員会の与野党幹事が、このような内容の総合不動産税法改正案の処理に合意した。同改正案は、一時的に2軒の住宅を保有する場合は住宅数の計算から除外し、高齢者や長期にわたり住宅1軒を保有する人は総合不動産税の納付を延期するなどの内容を柱とする。
◇尹大統領 集中豪雨被災地を特別災害地域に追加指定
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、先月の集中豪雨で大規模な被害が発生したソウル市銅雀区・瑞草区、京畿道驪州市、義王市、竜仁市、江原道洪川郡、忠清南道保寧市など7市・郡・区を新たに特別災難(災害)地域に追加指定した。特別災難地域に指定されると、被害を受けた民間と公共施設の復旧費の50~80%が国費で賄われ、自治体の財政負担が軽減される。被災者には災難支援金が支給されるほか、国税納付対象からの除外や地方税の減免、公共料金の減免などの特例措置が取られる。また、尹大統領は李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官に対し、今回の集中豪雨で被害を受けた国民が迅速に日常生活に復帰できるよう、秋夕(中秋節、今年は9月10日)以前に災難支援金を支給するよう指示した。
◇大統領記録館を捜索 文政権時の北朝鮮軍による射殺事件巡り
ソウル中央地検は、文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代に黄海上で起きた北朝鮮軍による韓国人男性の射殺事件を巡り、大統領記録物を管理する大統領記録館(世宗市)に家宅捜索に入った。検察は、海洋水産部所属の公務員だったこの男性が2020年9月に北朝鮮軍に殺害された当時、文政権の高官が諜報(ちょうほう)に関する報告書や傍受情報を無断で削除し、男性が自らの意思で北朝鮮に渡ろうとした事件にでっち上げるよう指針を出したとみて捜査している。
◇陸軍部隊でヘリ2機が衝突 1人負傷
京畿道抱川市の陸軍部隊で訓練中の機動ヘリコプター「スリオン」2機が衝突し、乗っていた兵士1人が負傷した。陸軍によると1日午後0時40分ごろ、同部隊で機動訓練を行っていたスリオン2機が低空で衝突し、非常着陸した。陸軍によると、この事故でヘリ2機に乗っていた18人のうち1人が頭部に裂傷を負った。
◇台風11号が接近 南部で雨に
気象庁によると、台風11号は1日午前9時の時点で猛烈な勢力を保ったまま台湾・台北の東南510キロの海上を通過し、南西に進んでいる。台風は1日午後から2日夜にかけて台湾の東方、日本の沖縄周辺の海上に停滞すると予想される。台風による暖かく湿った空気が北から流れ込む冷たく乾燥した空気とぶつかり、1日午後には済州島で雨が降る。雨は2日には南海岸と南部地方に広がり、台風の進路によっては3~4日に中部地方で雨が降る可能性もある。