韓国外相 徴用被害者と面会=「責任持って解決する」
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2022.09.02 15:25
【光州聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は2日、南西部の光州市で日本による植民地時代の徴用被害者の李春植(イ・チュンシク)さん、梁錦徳(ヤン・クムドク)さんとそれぞれ面会し、「長官として責任を持って(賠償)問題を早期に解決するよう最善の努力を尽くす」と約束した。
朴氏は新日鉄住金(現日本製鉄)の徴用被害者である李さんの自宅を訪れ、「問題が合理的に解決できるよう方策を講じる」と明言。「生きた歴史だと考えている」として、李さんに対し「クンジョル」と呼ばれる最も丁寧なお辞儀をした。
李さんは「補償を受けられなかったため裁判をしたが、結果だけを受け取った。生きているうちに問題が解決することを望む」と語った。
朴氏が徴用被害者に会うのは今回が初めて。徴用被害者を支援する団体「日帝強制動員市民の集まり」を通じて面会が実現した。
また、朴氏は勤労挺身隊として三菱重工業に動員された梁さんの自宅も訪問した。
李さんと梁さんは被告企業が賠償に応じていないことを受け、韓国内資産の売却(現金化)に向けた手続きを進めている。梁さんに関する三菱重工業の商標権売却命令については大法院(最高裁)の最終決定を控えている。
韓国外交部は両国関係に大きな影響を及ぼす強制的な現金化が行われる前に外交によって問題を解決するため、専門家らが参加する官民協議会を開催している。だが、被害者の支援団体と原告の弁護団は協議会に参加していない。
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